車道や歩道(構築物)には境界ブロックや側溝ブロック(構造物)を利用し、自動車・歩行者などの生活利用者の安全対策、天候などの自然災害から安全環境を保つ為に構築されています。 しかし、コンクリートブロック(構造物)と舗装材(構築物)の接地部分は必ず目地構造となり、資材伸縮・交通振動・経年劣化などの原因で目地が剥離し至る箇所で多くの雑草が成長します。路盤に存在する宿根からの成長と、風雨による上部からの種子流入による繁殖が原因となります。 全国的に維持管理費用(草刈り作業、防草テープ、防草シール、他対策)の削減、一部効果を期待できない従来技術や道路環境、多年生植物による発生理由も重なり、防草対策が実施できないところも多く各所で問題視されている事実があります。
従来、防草を目的として開発された農薬~製品や工法は、植物の成長条件の何かを阻害させたり除草を目的とした薬剤や忌避剤を含め、植物に対し直接的に影響を与えようとする製剤なども利用されています。しかし、防草カッター工法の防草技術は植物の成長条件である5つを全て満たしていても、植物の成長特性を利用することで容易に防草を可能とした新たな目地形状を掘削することで、成長運動に関係なく自ら成長を抑制させます。
植物には屈性という性質があります。光合成を行う為に成長に必要なエネルギーを生産しホルモン分泌が起こり、その屈性を保つ為に植物ホルモンの1つである「オーキシン」の影響をうけ成長方向が調節されます。植物の根は重力を感知し下へ向かって成長する「屈地性」と、芽や茎は光に向かって上へと成長する「屈光性」を持っています。 従来の防草対策から防草カッター工法へと、雑草が自ら成長を抑制させより効果的な目地を構築させるために着目した部分です。
jWCAの防草カッター工法は、植物が成長していくうえで重要な成長ホルモンに着目し、長年の実証研究を基にエビデンス構築されています。それは、従来の道路インフラ整備で繰り返し実施されている、草刈り作業・防草対策工事・従来の製品技術とは違った環境型の維持整備となり、道路構造物と構築物への防草対策を大幅に軽減し、同時に従来対策によって排出される多くのCO2軽減を実現します。
愛知県東海市 施工後12年経過